発想力が豊かな子どもたち✨
- 恵愛保育園

 - 9月9日
 - 読了時間: 7分
 
朝晩は涼しくなり、少しずつ秋の気配を感じられる季節になってきましたね。
新年度も半分近く過ぎ、子ども達の頼もしい成長を感じる今日この頃です。
夏の思い出を嬉しそうに教えてくれたり、水あそびや夏まつりという行事を終えて、またひとまわり成長した姿を見せてくれています。
秋の始まりを子ども達と感じつつ、9月も楽しく過ごしていきたいと思います。
今回のブログは、年長児 みのり組の子ども達の最近の様子をご紹介したいと思います。
朝の登園後、身支度を済ませると自分達で好きな遊びを選び、楽しく過ごしています。
子ども達が夢中になって遊んでいるものの一つに、廃材などを使った制作あそびがあります。
身近にある廃材や素材に目を向け、その特性に気づき、ここから遊びや制作のイメージを膨らませることができているようです。
『先生見て!可愛いでしょう💕』
女の子が思い思いに作った髪飾りを身に付け、嬉しそうに見せてくれました。
アイドルになりきり、ごっこ遊びへと発展していきます。
作る過程では、三つ編みの仕方を子ども同士で教え合ったり、出来なかった事も遊びのなかでお友だちから学ぶ事もたくさんあります。
遊びの中で、『教えて』や『ありがとう』など、言葉のやりとりも自然に出来るようになっています。

廃材などを使った制作あそびをたくさん楽しんだ子ども達は・・・
素材からイメージしたものを具体的に作りあげる過程で、発想力や想像力を駆使し、イメージを形にする表現力を養うことができるようになっていきます。
また、素材の形や色、手触りなどの特徴から、「何かに見立ててみよう」と考えることで、柔軟な発想力や工夫する力が育ち、廃材が持つ様々な性質(硬さ、柔軟さ、大きさなど)を理解し、それを活かしたオリジナル作品を作り上げることを楽しむことができるようになります。
使われなくなったものが生まれ変わる経験を通して、物を大切にしようとする気持ちや、リサイクル・リユースの意識を高め、廃材を組み合わせたり、加工したりする過程で、一つの物事に集中して取り組む力も身に付きます。
廃材を使って遊ぶ中で、友達とイメージを共有し、協力して一つの作品を完成させることの楽しさや喜びを味わうこともできるのです。
遊びの楽しさは、子どもが「遊びたい」という意欲を持ち、自ら遊びだすことから始まります。
そして、遊び込むことで、遊びの楽しさやおもしろさが深まったり、広がったりしていきます。
十分に遊び込むことが遊びきることにつながり、遊びきることで心地よい満足感や達成感を味わっていきます。
子ども達は、毎日想像力を膨らませて制作あそびを楽しむ事ができています。
ご家庭からもたくさんの空き箱などをご提供して頂き、いつもありがとうございます。
廃材あそびとは別に、子ども達が集中して取り組んでいる遊びに カプラあそびがあります。
カプラとは、フランスで誕生した全て同じサイズで構成された木製の積み木です。
圧さ・幅・長さが「1:3:15の比率」で、『魔法の板』と呼ばれています。
この比率とシンプルな形状を組み合わせることで、建築物や動物など様々な形を自由に表現できます。

カプラは、年齢や発達段階に応じて、様々な遊び方ができ、一人から大人数まで楽しめます。
カプラは、決まった形がないため、自由に発想し、様々なものを形にすることで、想像力や創造力を養うことができます。
高いタワーを作るなど集中して取り組むことで、集中力や忍耐力が身に付いたり、平面だけでなく立体的な構造物を作ることで空間認知能力、どのように積み重ねれば安定するか、どのような形が作れるかを考えることで論理的思考力、カプラを積み重ねたり配置したりする動作を通して手先の器用さも養うことができます。
複数人で協力して作品を作ることで協調性や社会性、積み重ねる際にバランスを意識することでバランス感覚、自分のイメージを形にすることで表現力を養います。
ひとりの子が床にカプラを並べだしたのを見て、
『迷路みたいだよね~!』
『ほんと迷路みたいだね!』
『みんなでお部屋いっぱいに迷路作らない?』
『いいね~♪作ろう!』
と話が盛り上がり、みんなでお部屋いっぱいに大きな迷路を作っていました。

子どもには、自分で遊びを豊かにできる能力が備わっています。
創造力も集中力も、もしかしたら大人より子どもの方があるのでは?と、子ども達の様子を見ていて、しばしば思う事があります😄
何度も試行錯誤を繰り返し、悩みながら、でも楽しみながら作品作りをしていくと、『失敗は悪いことじゃない』と間違えることが怖くなくなり、子ども達に『しなやかな思考』が育つように感じています。
自ら考え、まわりの友だちとコミュニケーションをとり、失敗しても何度でも立ち上がれる力、『生きる力』を遊びのなかで身に付けてくれたらいいいなぁと思っています。
🥬イキイキわくわくファーム🥬
イキイキわくわくファームで野菜の収穫を行いました。
菌ちゃん先生こと吉田俊道先生(NPO法人大地といのちの会代表)をお迎えして、菌ちゃんファーム作りが始まり早二年が経ちます。
今回、みのりぐみが収穫した野菜は、「空芯菜」です。
立派に育った空芯菜の苗を見た子ども達は、
『うわ~大きくなってるよ!』
『すごいね~!』
『菌ちゃんをいっぱい食べてこんなに大きくなったんだ!』
と会話が弾んでいました。
カマを使って収穫します。
ケガをしないように、保育士の話しをよく聞いて沢山の葉を収穫する事ができました。

空芯菜は、シャキシャキした食感が特徴で、クセのない味わいのため、様々な料理で美味しく食べられます。
収穫した空芯菜を保育園に持ち帰り、早速クッキングをしました。
空芯菜のお好み焼きです。
空芯菜を水できれいに洗い、包丁で切る経験もしました。
『お野菜を持つ手は、猫の手にするんだよね・・・』
手を切らないように、気を付けながら慎重に対応することができていました。

お好み焼き粉に水を加え、空芯菜を入れて混ぜ、一人ずつおたまでホットプレートに入れ、焼きあがるのを待ちます。
焼きあがるまで、畑で栽培しているさつま芋の茎の皮むきに挑戦しました。
スルッと剥けるのが楽しかったようで、夢中になって何本も挑戦していた子ども達です😊
皮を剥いた茎は、給食室の先生に調理してもらいました。
食材を生かせるように、茹でた茎を塩昆布とごま油で和えただけのシンプルな料理にしてもらいました。
芋の茎を初めて食べた子が多かったようで、
『お芋の茎は食べられるんだ♪』
『美味しいね~!』
『お母さんに教えてあげよう💕』
と子ども達にとって大発見だったようです。
『いい匂いがしてきたよ♪』
『お好み焼きやけたんじゃ?』
子ども達がお好み焼きの焼き加減が気になりだしたようです💦
いい具合に焼き上がり、試食です。
子ども達の反応は・・・
『ちょっと硬いけど美味しいね♪』でした☺
保育園の食育は、子ども達が健康的な食習慣を身に付け、『食を営む力』を育むための重要な活動だと考えています。
給食時間の経験だけでなく、クッキングや栽培活動、食事のマナー指導、食に関する知識や文化の学習、保護者との連携などを通して、食に対する興味や関心を広げ、心身の成長を促進していきたいと思います。
・お腹がすくリズムがもてる子ども
・食べたいもの、好きなものが増える子ども
・人と楽しく食べる子ども
・健康と食べ物の関係について学ぶ子ども
を目標に、野菜栽培とクッキングを通して、子ども達が野菜に親しみ、食べ物への関心を高め、栽培を通して野菜が育つ過程を観察することで、食材への感謝の気持ちや、命を育てることを実感して欲しいと思います。
また、自分で育てた野菜を調理して食べることで、苦手な野菜でも食べられるようになるなど、食べる意欲や好き嫌いの改善に繋がることができるよう、これからも取り組んでいきたいと思います。
秋には、さつまいもや稲刈りなど、秋野菜の収穫時期が訪れます。
食育に関する行事が沢山あるので、子ども達と楽しく体験していきたいと思います。
★ほほえみ保育園(姉妹園)のHP、blogはこちらから




