🐛生き物を育てるということ
- 恵愛保育園
- 6 日前
- 読了時間: 5分
恵愛保育園では、4年前から虫博士のK先生主導のもと、カブト虫の飼育を行っています。
土の中に卵を見つけた時の感動、蛹の不思議さ、そして、図鑑に載っているカブト虫の実物を観察する子ども達の目は、キラキラ輝いています。
4月のワクワクデーでは、大きくなった幼虫を恐る恐る触っていましたが、5月30日に観察するためにケースを開けると、何と!!すでに成虫になっていてビックリ!
土の上で動いているたくさんのカブト虫を、一生懸命捕まえようとする子や、興味はあるけど触るのはちょっぴり怖い子、去年は持てなかったのに今年は得意げに「角をもったらいいんだよ!」と小さい子に教える子など、それぞれ観察や触れ合いを楽しむことができました。
4年間の飼育の記録と、かぶとむしの飼育の方法を動画で配信していますので、よかったらご覧ください。https://youtu.be/_uS40_w3lUo
0歳児の二人も生まれて初めて見るカブト虫に興味津々・・・
真剣なまなざしが可愛かったです。

「生き物を育てる・観察する」ということは、主に幼児期の終わりまでに子ども達が目指してほしい姿の10項目の中の「自然との関わり・生命尊重」や「思考力の芽生え」に関連しています。
その他にも、保育の中で、以下のねらいがあります。
自然との関わり・生命尊重:自然に触れることで、命の大切さを知り、自然への愛情や畏敬の念を持つ。
思考力の芽生え:生き物の世話をする中で、物の性質や仕組みを理解し、工夫したり、予想したりする。
健康な心と体:生き物を観察したり世話をしたりすることで、心身の健康を促す。
自立心:生き物の世話を任される中で、自立心を育む。
協同性:生き物を共同で世話することで、協力する心を育む。
カブト虫だけではなく、園庭でのミニトマト、ピーマンの栽培、チューリップ、ダンゴムシ、メダカ、おたまじゃくし、カニの飼育、いきいきワクワクファームでの自然探しなどなど、保育園には生き物や植物がいつも身近にあります。
身近な自然にたくさん触れ合い、大人から教えてもらうのではなく、自然の不思議さ、命の大切さなどを自分たちで感じる心をたくさん持ってほしいといつも思っています。

お散歩に行った近所の公園の草むらで見つけたダンゴムシを大事に持って帰ったはなめぐみさん(4歳児クラス)
担任のS先生とはなめぐみさんは、サークルタイムで話し合い、ダンゴムシをお部屋で飼うことに決めました。
まずは何を食べるか?おうちの中に何を入れたらいいか?を調べ、飼育ケースにダンゴムシのおうちを作りました。
「だんごむしさ~ん♪おおきくなってね。」
「赤ちゃん生まれるかもね。。」
「葉っぱ食べてるかな?」
今も継続してはなめ組のお部屋で飼育中です。

小さい子から大きい子まで、みんな子ども達はダンゴムシが大好きです。
園庭に出ると、まずはプランターを動かしてダンゴムシ探しが始まります。
捕まえたたくさんのダンゴムシを箱に入れ、「持って帰りたい!」と保護者の方を困らせてる様子が時々見られますが、大人にとってはたくさんのダンゴムシがうごめいている様子は、ちょっと気持ち悪いかもしれませんね・・
おうちでも簡単に飼育できるそうなので、お子さんがダンゴムシを持ち帰ったら挑戦してみてはいかかでしょうか?
飼育したら少し可愛く思えるかもしれません😀
(ダンゴムシの飼い方)
①飼育ケースに土を入れて湿らせ、落ち葉や木の枝などを配置し、ダンゴムシが隠れる場所を作ります。
②ダンゴムシは雑食なので、野菜の切れ端やニンジンなどを与えることもできます。
③適切な場所(直射日光が当たらない涼しい場所)にケースを置きます。
④お尻で水を飲むので、水を含ませたスポンジやティッシュなどを置くと、面白い姿を見ることができます(^^)

Kちゃんは、ダンゴムシのことをもっと知りたくなったようで、図鑑を持ってきてダンゴムシの写真や絵を探していました。
この興味を持つという気持ちを大切にして、子ども達の興味関心の要求に答えることができるよう、いつでも手にとれるところに季節の図鑑や昆虫の図鑑、絵本などを掲示するようにしています。

みのり組さん(5歳児)が西山ダムに行った時に捕まえてきたおたまじゃくしはカエルになるまで飼育しました。
西山ダムに行った時には何も道具がなかったにも関わらず、素手でおたまじゃくしをすくったAくん。
翌日には何を食べるか家で調べてきて、「おたまじゃくしは、ほうれん草を食べるんだってよ!」と、お友だちにも教えてくれました。
すると、他の子も家からほうれん草や「かつおぶしも食べるかも!」と鰹節を持ってきたり、登園すると、おたまじゃくしを見に行ってお世話する様子が見られました。
おたまじゃくしから足が出て、手が出て、しっぽがなくなる様子を毎日観察し、カエルになった時に、担任のS先生が「カエルになってくれてうれしいね!かわいいね!」「でも、どうする?このまま飼う?」とサークルタイムでお話がありました。
「飼いたい!」「もっともっと大きくなるまで見たい」という意見もありましたが、カエルのエサになる虫を取ることが難しいことや、「狭いからかわいそう」「自然にかえしてあげよう!」という話し合いの結果、捕まえてきた西山ダムにみんなで連れて行ってあげました。
今度、西山ダムに行った時に大きくなったカエルさん達に会えることを期待して、「カエルさんばいば~い!」「げんきでね~!」と、さようならをしてきました。
今後も青虫からちょうちょ、カブトムシの卵から小さい幼虫の観察、、夏にはセミの抜け殻集め、秋にはバッタ、コオロギなど、身近な生き物と沢山触れ合ってたくさんの興味関心を育んでいきたいと思っています。
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