★ふたば組の様子★
- 恵愛保育園
- 6月30日
- 読了時間: 6分
ふたば組(2歳児)に進級して3ヵ月が経ちました。
ふたば組になると、体操服での登園になり、子ども達はちょっぴりお兄さんお姉さんになった気分で、誇らしげに登園しています。
4月の頃は、朝から「早く体操服を着て、保育園に行く!」という子もいる程、『体操服』がかっこよく素敵な姿に映っています。
また、ふたば組になると、個人のお道具類を持ち、いつでも自由に使うことができます。
自分専用のクレヨンやマーカーがあり、とても嬉しそうに使って楽しむ姿が見られています。
そのため、「物」に対する愛着が生まれ、物を大切に扱うよう使い方も同時に伝えています。
朝夕の荷物の準備や片付けも自分で頑張っているふたば組さん。
朝から登園してお部屋に入ると、リュックの中から荷物を取り出し、それぞれのカゴに持ち物を入れ、最後に自分のロッカーへリュックを片付けます。
そこまできちんとできてから、自由遊びを開始します。
室内は、子ども達の手が届く場所に様々な玩具を置き、子ども達が自ら遊びを選択して楽しむことができるよう配置しています。
自由に様々な物を取り出すため、お片付けも大変ですが、今はお片付けをどのようにしたらスムーズにできるか、子ども達と試行錯誤中です。
そんな子ども達の様子を、「幼児期に育てたい10の姿」(一部)と共に、ご紹介したいと思います。
「協同性」「社会生活との関り」

朝のお集まりでは、ピアノの前に集まり、曲を連想させるペープサートを用いて、それを見ながら歌詞を伝えるようにしています。
お友だちと一緒に歌ったり踊ったりすることで、音楽の楽しさが伝わるといいなと思っています。
子ども達同士で笑い合ったり、お友だちが歌っている声を聞いたりしながら、人と関わることの楽しさも感じています。
この写真は、「頭、肩、膝、ポン」をしている写真ですが、音楽を通して体の部位を伝え、「言葉」とその部位が一致するよう促しています。
お互いに「目はここ~!」などと言いながら、「言葉による伝えあい」もできています。
「健康な心と体」

0歳児の時から、定期的にリズム運動を行っています。
リズム運動では、音楽に合わせて体を動かすことで、リズム感や運動能力を養うことができます。
また、表現力を高め、記憶力、集中力の向上にも繋がります。
ピアノの音が鳴ると、すぐに体を動かすことができるふたば組さん。
瞬時にピアノの音を聞き分けて、動くことができていますよ。
「跳ぶ」「走る」「止まる」「転がる」など、全身を使って楽しむことができています。
体の柔軟性も出てきて、手足の使い方、曲げ方なども自然と身に付いてきています。
このような全身運動が、健康な体作りの一つとなっています。
また、園外へのお散歩にもよく出掛け、往復30分程歩いて公園へ行き、そこで思い切り走ったり固定遊具で遊ぶことで、足腰が鍛えられ「丈夫な体作り」を行っています。
「思考力の芽生え」

室内の廃材コーナーでは、それぞれが思い思いに興味を持った廃材を手に取り、テープを貼って箱と箱を繋げたり、絵を描いたりする姿が見られます。
「こうしたい!」という思いを、保育士に伝えようとする子もいて、自分の気持ちを言葉にする機会にも繋がっています。
また、テープを切ったりすることで指先の発達を促したり、自分で選んだ廃材をどう組み合わせるか、思考力、発想力、想像力も身に付いていきます。
写真のKくんは、魚釣りが大好きで、よくお父さんと魚釣りに行っているそうです。
その経験から、カラーガムテープを長く切った物で「釣り竿」を作り、小さくちぎって少し丸めた物を小魚に見立てて、『釣りごっこ』を自ら展開して遊んでいる様子です。
このように、自分が経験したことを元に道具を再現し、遊びとして楽しむことができる姿に成長を感じ、とても嬉しく思いました。
廃材遊びでは、普段捨ててしまうような物に、遊びの素材としての面白さや可能性を発見することができています。
決まった形にとらわれず、自由に発想しながら廃材を使って、自分のイメージを形にする楽しさを体験することができています。
本園では、各年齢のお部屋に常に廃材が準備されており、日々、面白い作品が出来上がっていますよ。
「豊かな感性と表現」

自由遊びの際、自分のお道具箱の中のクレヨンやマーカーを使って、お絵描きをすることが好きな子ども達が多く、自由画帳以外にも、段ボールや空き箱などの廃材にもお絵描きをしています。
何色もある中から自分の好きな色を選び、円や線を描いたり、顔を描けるようになってきたり、なぐり描きにもそれぞれ個性が出ています。
絵の具遊びでも手形、足形、刷毛を使った色塗りなど、ダイナミックに楽しみ、同じ物を作っていても、模様が全く一緒や同じ作品は一つもありません。
また、リズム遊びやリトミックでは、きれいなピアノの音に触れながら、自由に体を動かし、五感を刺激しながら、体を使って「表現」することを楽しみます。
そうすることで、子ども達の表情も自然と活き活きしてきて心も満たされます。
このように、音楽や絵画などに親しみ、表現することを楽しんだり、美しいものや心を動かす出来事に触れ、感性が豊かになります。
「自然との関わり・生命尊重」

毎年、ふたば組は、「食育」の一つとして、園庭のプランターでミニトマトを育てています。
今年もミニトマトの栽培に挑戦しています。
まず、「トマト」の絵本を読み、トマトの苗植えをすると、「赤いトマトがない!」と不思議に感じているようでした。
苗植えをしてから水やりをして、苗が大きく育つ様子や、黄色のお花が咲いていることをみんなで観察していきます。
そこから黄緑の実がなって数が増えてきたことを喜び、目に見える成長を理解していきます。
また、お散歩へ行くと、ダンゴムシやアリ、ちょうちょに興味関心を持っている子ども達・・
ダンゴムシを自分たちで捕まえて手にのせて観察したり、アリが歩いている様子を追いかけてみたり、普段のお散歩で生き物に触れています。
生き物にも命があることも学んでいるところです。
そして、かがやきチーム(以上児クラス)のお部屋には、「カニ」がいたり、玄関には「カブト虫」がいたり、園内でも生き物の観察ができる環境が整っています。
「幼児期に育ってほしい10の姿」の全てを紹介することはできませんが、日々の保育を通して、こういったことを自然に学び、すくすく成長している子ども達です。
引き続き、私たち保育者は、それぞれの姿を温かく見守り、適切な関わりを通して、子ども達の日々の成長を支えていきたいと思います。
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